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マーケット状況と今後の見通し【2023年9月】

S&P500日足

S&P500週足

こんにちは、cohamizuです。

9月は、S&P500は昨年10月から続く上昇トレンドラインを試す4200付近までの下落を見込みます。

S&P500は例年9月が不調でどの期間を切り取ってもリターンがマイナスで運用には向かない月度であることが知られています。

S&P500平均騰落率

とりわけ中央銀行にあたるFEDの金融引き締めにより逆風であることは間違いありません。

ただ昨年の10月からS&P500が上昇してきたのは早期に暴落を期待して空売りしていた勢力が損失に耐えきれず損切り(買い戻し)をおこなった結果に過ぎません。

企業利益も思わしくなく、PERも7月末で23倍にまで割高になったS&P500は適正な水準まで調整するでしょう。

Fear and Greed指数では、1ヶ月前は「EXTREME Greed(極度の貪欲)」に振れていたものが、徐々に低下し現在は「Neutral(中立)」にまで調整しています。

今後、これが「EXTREME Fear(極度の恐怖)」まで振れれば買いの好機になったといえると思います。

Fear and Greed

そのため投資でやれることは好機を待つ以外なにもなく、狙うならテクニカルでも大きなブレイクアウトを果たしているWTI原油、そしてこれからブレイクアウトしそうなSilver(銀)を狙うべきでしょう。

押し目買いならWTI原油

ではどうもしばらくは冴えない展開になりそうな株式市場に代わってリターンを提供してくれそうな銘柄がインフレに大きな影響を及ぼしているWTI原油です。

原油日足20230825
原油日足

まずFEDの金融引き締めで下落を続けた相場は、7月に反転し2022年6月から続く下落トレンドラインをブレイクしています。

続いて2022年9月から形成していた下落トレンドチャネルをもブレイクし、現状は上値抵抗線で反落しています。

この形状はさらなる上昇を期待させる上昇フラッグという形状で、上昇トレンドの踊り場ともいえます。

エントリーはシンプルに一時的な下落トレンドラインをブレイクすれば「買い」転換でターゲットは93ドルまで狙えるでしょう。

ファンダメンタルでは、米石油リグ稼働数は9カ月連続で減少し民主党の反パイプライン政策により一層の供給引き締まりが予想されます。

もっともこのシナリオは7月で事前に告知しており、読者にとっては待っていた機会が到来しただけのことだと思います。

長期的な大相場を狙うならSilver(銀)

一方で大きめの上昇が狙えそうなのがSILVER(銀)です。

Silver週足
Silver週足

ターゲットがかなり遠いので週足のチャートが望ましいのですが、週足ではシンメトリカル・トライアングルを形成しておりブレイク成功すると38ドル付近までの上昇が期待できます(起点19.909+値幅18.800=38.709)。

若干懸念しているのは本来5波あるはずが4波で終わっていることと、ドルインデックスが上昇を継続していることです。

しかし、貴金属の動向に大きな影響を与える長期金利が頭打ちになり、GOLDも第5波目の上昇波動を開始していることから今後のブレイクアウトは大いに期待して良いでしょう。

週足では200SMA(青線)から反発し、個人ポジションも前週比でロングが▼24.77%減、ショートが△70.99増と極端で異常な上昇を期待させる内容になっています。

結論

9月は、例年のことですが株式市場は軟調になる一方で、原油・貴金属が上昇を開始しておりインフレが懸念されます。

これまでのインフレ率の低下は、エネルギー価格の低下によるところが大きく、低下を続けてきたCPIがこのコモディティの反発によって3ヶ月後程度厳しい局面を迎える可能性があります。

そうなると株式投資は十分な調整が必要で現在の割高な水準は新規の投資には適さないといえます。

投資は、短期的には供給の引き締まりによりWTI原油ロング、長期的にはスタグフレーション懸念によりSILVER(銀)が上昇するでしょう。

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