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2023年12月のマーケットの見通しと投資戦略

2023年12月のマーケットの見通しと投資戦略

こんにちは、cohamizuです。

12月のS&P500は、2022年1月の高値~2023年7月の高値を結んだ上値抵抗線をブレイクしさらなる上昇に舵を切り12月末には4,760付近まで上昇すると考えています。

しかも今年は大統領選挙の前年にあたります。

50年間のデータでは、大統領選挙の前年では株式投資は年度前半は好調ですが、後半にかけて失速し最後の12月が上昇する傾向にあります。

大統領選挙前年S&P500月度別騰落率

したがって米国株へのスタンスは強気とみなして良いでしょう。

12月の上昇トレンドの主役は?

このさらなる上昇に弾みをつけるのが、生産性を高めるAIの活用だと思います。

11月には、オープンAIで創業者のサム・アルトマンがクビになるという内紛劇がありました。

この事件は、商業化を推進するアルトマンの方針を嫌い、理事会が彼を追い出したものの、従業員の反発を喰らって再度呼び戻すという顛末でした。

この事件で多くの人が改めてAIをオープンAIだけに頼ることにリスクと危機感をもったはずです、すなわちこれに対抗しうるAIの開発がこれから加速することになると思います。

このAIの開発により、競争がさらに加速し活用手段も広がり、生産性を劇的に向上するためにAIを活用する転機になるでしょう。

この開発競争が企業業績をさらに飛躍させ、株価を押し上げる原動力になります。

AI開発の主役①エヌビディア

どの企業がAIの新たな覇者になるかはまだまだわかりませんが、どちらにしてもエヌビディア(ティッカーシンボル:NVDA)が供給するGPUが大量に必要になることは間違いありません。

ですので投資すべき対象は、やはりエヌビディアが核になります。

AI開発の主役②Microsoft

そしてもう一つの核は、Microsoft(ティッカーシンボル:MSFT)になると思います。

AIを活用することでまず減るのが、エクセルとかパワーポイントで資料を作ったりする作業です。

生成AIでは、検索エンジンでデータを探しまくる作業やそのデータでグラフを作る作業もその資料を作成する作業が不要になります。

またちょっとしたコードも生成できますし、スピーチなどの文章も作成できます。

つまりMicrosoftがオフィスワークで提供しているOfficeシリーズで行っている作業がAIにとって代わります。

そのためMicrosoftは、AIの活用にどの企業よりも積極的で検索エンジンのBingにもいち早く採用しましたし、AIを搭載したWindows12、Officeシリーズの開発にも取り組んでいます。

これによって経営企画みたいな部署の人員やAIを使いこなせない経営者や経営幹部はバッサリ切られます。

代わりにAIを駆使できる経営者や経営幹部がこれまでにない生産性を叩き出していくでしょう。

ということはAIに適応したOfficeシリーズは、高額になっても絶対買わなければならない必須のツールになるはずです。

または、Officeシリーズの後塵を拝しているAlphabet(Google)も開発次第では、チャンスが生まれてくる可能性もあるでしょう。

Fear and Greed IndexはGreed(貪欲)

Fear and Greed Index


Fear and Greed Indexは市場のセンチメントを示す指数です。

現在はGreed(貪欲)ですので市場は、10月末のどん底の状態からかなり回復してやや割高なバリエーションになっていると判断して良いでしょう。

10/27あたりS&P500は、PERが17倍と割安でしたが、現状は20倍にまで回復しています。

少し高くなりましたが、まだ割高とはいえませんので、1月末まで高値を追うことができると思います。

実体経済は健在

アメリカの経済を知るには端的に、小売売上が重要だと思います。

確かに10月は前月比-0.1%とやや弱含みましたが、ブラックフライデーの売上は前年比+7.5%と堅調でした。

また世界経済・景気の状態は、建機世界2位の小松製作所の決算書類やKomtraxデータを見ればわかります。

これもなにかの異変が生じたということはありません。

確かに中国向けは壊滅的だったり、欧州も減速気味ですが、北米は依然として堅調さを維持しています。

S&P500投機筋ネットポジション

S&P500投機筋ポジション

S&P500が上昇しているときには、空前の水準に達していた投機筋のショートポジションはかなり整理されましたが、再び上昇し始めたことでまた売りで捕まった勢力が増えつつあります。

これは利益は一刻も早く利益確定し、損失は先延ばしにしてもとに戻ることを祈っている個人投資家の悪癖を示した良い指標です。

つまり含み損を抱えた未決済ショートポジションが増えていることを示しています。

株価は現在地よりも高い価格で買う勢力がいるからこそ上昇するのですが、普通は安い価格で買うことを考えるはずです。

つまりそんな非合理的なことをするのは、株価が上昇すると損失に耐えられず損切りする空売り勢力なのです。

そのためショートポジションが再び増加している現在は、下落リスクが少なくむしろショートポジションの損切りによってさらに株価が上昇しやすくなっています。

問題だった金利も低下しはじめた

2022年前半に株価が下落したのは、急進するインフレに対して中央銀行にあたるFEDが急ピッチで利上げを行ったからです。

しかし実体経済は、この利上げに耐えきって、FEDも沈静化し始めたインフレデータを根拠に利下げに転じようとしています。

3Dイールドカーブ

市場はすでにこれを読み取って、全体の金利が低下しています。

3月の金利急低下時には、金融危機の可能性を警戒した動きでしたが、現状は着々と秩序だって金利が低下していますので、これは株式投資にとって追い風です。

しかし本当に金利低下の恩恵を受けているのは、GOLD・SILVERなどの貴金属です。

SILVER長期チャート
SILVER月足

貴金属は、金利がつかないため米国の実質金利の動向を先取りする性質があります。

すでにSILVERは、10月の底値から23%も上昇していますが、さらに2011年の歴史的な高値から引いた下落トレンドラインをブレイクし、2011年以来の大相場に突入しようとしています。

2020年から形成されている長大なシンメトリカルトライアングルをブレイクしましたので、このフォーメーションのターゲット分析では、44ドルにまで達する予定になります。

さらにABC修正波を経て数年かけて61ドルへ上昇する結果となっていますが、実質金利がマイナスに転落するケースならこの上昇にドライブがかかります。

実質金利は、「名目金利-期待インフレ=実質金利」で算出されます。

これまでは、景気後退により一度株価指数も暴落して、期待インフレの低下で貴金属もつられて暴落してから金利も底をついてから、貴金属が本格的な上昇を開始すると考えてきました。

しかし冒頭で説明したようにAIの開発の進展により米企業の生産性が著しく向上し、暴落を経ずにソフトランディングする可能性がでています。

それは期待インフレの急低下を伴わずに、インフレを適正なポイントまで引き下げ、金利も引き上げられることを意味します。

12月の投資戦略

11月は、NASDAQ100SILVERへの投資が功を奏しました。

さらに、S&P500は2022年1月からの下落トレンド上値抵抗線をブレイクし上値の拡大余地が拡がっています。

またGOLDも過去最高高値2075の更新まであと一歩のところまで上昇しています。

ブレイクに成功すると、それより上に売り注文が皆無であるため、次々執行される売りポジションの損切り(買い戻し)と新規の買い注文を吸収できず、上に価格が跳ね上がるためGOLD・SILVERは過去に例を見ない上昇になるはずです。

株式は、PER・PBRなど割高・割安を示す指標がありますし、原油にも上昇余地は限られます。

しかし為替相場や貴金属相場は、ドルに対する相対的な価値なのでそういったものがありません。

つまり上昇も下落も限界がなく、上昇するとなったら限度などなく上昇していきます。

良い例が、1970年代の貴金属市場で、S&P500が期間中15%程度の上昇にとどまったのに対して、GOLDは10倍、SILVERは25倍も暴騰しています。

1970年代

まったく同じではありませんが、似通った値動きが発生すると思います。

最終的には、人々は法定通貨よりも金や銀を競って買い求めるはずですが、実は銀は3年連続の供給不足です。

市場はそれをこれまで黙殺してきましたが、いざ実物を買いたくても買えない状況になると「さらに欲しい!」と思うのがいわゆる一般的な方の感覚です。

そこまでいくと、銀価格はすでに異次元の水準になっているはずです。

ですが下落するときも急激なので、その時の立ち回りが勝負を決めると思います。

このように株価指数を買いだけでなく売りからも入ったり、金・銀・WTI原油などの商品の売買を一つの口座で運用できるのがCFD取引です。

国内シェアNo.1のGMOクリック証券なら、株価指数・商品以外にも米国株・ETFも売買できるため非常に幅広い戦略が採用でき収益機会が広がります。
またチャート分析は、非常に使いやすいのでTrading Viewを使ってタイミングを逃さないようにしてほしいと思います。

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