こんにちは、cohamizuです。
11月のS&P500は、反発し11月末には10月27日NY市場クローズ時から+5.88%の4360付近に落ち着くと考えています。
今回の下落相場のターゲットは、天井圏で形成したシンメトリカルトライアングルのE波から三角形の最大幅を引いた数値4143です。
現状はこのターゲット値をややスローオーバーした状態です。
10月27日NY市場クローズ時の状況では、週初めに投げ売りされる場面もありそうですが最悪4050までの下落で終わると思います。
この水準は昨年10月からの上昇トレンドの50%押しにあたり、今後も米国株の上昇が続くのであればこの水準を割り込むことはありません。
大統領選挙前年のアノマリーではS&P500は12月まで軟調
では例年S&P500は、11月にどのようなパフォーマンスを記録しているか振り返ってみましょう。
今年は大統領選挙前年にあたります。
過去50年間の大統領選挙前年のデータでは、絶好調だった1月~6月の前半戦に比べて7月~11月はガックリとパフォーマンスが落ちていることがわかります。
そのため反発といってもつまづき、よろめきながら上昇していくイメージです。
Fear and Greed IndexはEXTREME FEAR(極度の恐怖)
Fear and Greed Indexは市場のセンチメントを示す指数です。
現在はEXTREME FEAR(極度の恐怖)ですので市場は極めて弱気です。
1年前の株価指数の反発時もこのEXTREME FEAR(極度の恐怖)であったことからも、この水準にまで悪化しているのであれば株式は却って買いだといえます。
ここまでS&P500は、7月高値から10%を超える下落となっていますが、確かに当時の23倍もの株価収益率では、5%近くもの金利となっている米10年国債と比べて魅力は薄く、買いが入らないのはある意味当然といえます。
だとすればそれは株価が調整すれば良いだけの話で、現状では経済システムの何かが壊れたり景気が大幅に失速したわけではありません。
景気の実体に関しては、実績も定かではない人がSNSで気軽に吹聴しているオカルトを信じるよりも建機世界2位の小松製作所の決算書類やKomtraxデータを見ればわかります。
また当方も日々の出荷台数を掌握していますが、なにかの異変が生じたということはありません。
確かに中国向けは壊滅的ですが、世界経済はすでに中国を除いた上でサプライチェーンなどを再構築しているはずでさしたる問題が生じるとは思えません。
S&P500投機筋ネットポジション
これは利益は一刻も早く利益確定し、損失は先延ばしにしてもとに戻ることを祈っている個人投資家の悪癖を示した良い指標で含み損を抱えた未決済ロングポジションが増えていることを示しています。
株価は現在地よりも高い価格で買う勢力がいるからこそ上昇するのですが、普通は安い価格で買うことを考えるはずで、そんなことをするのは株価が上昇すると損失に耐えられず損切りする空売り勢力であることは明らかです。
そのためショートポジションが増加している間は、株式投資に強気になっても良いのですが、今回のようにロングポジションがどんどん多くなっている状態は、良くない状態だといえます。
問題は金利急低下がどこで発生するか
現状では、ガンガン上昇していた金利は上昇が停頓した状態ですが、空前の規模になっている債券ショートが巻き戻されて金利が急低下する事態には至っていません。
少なくとも金利を先取りする貴金属は急騰しており、何らかの理由で高い金利を維持できなくなるのは時間の問題だといえます。
GOLD日足
金利の急落とまではいかなくとも既に金利急騰が停頓している状態であれば、株価の割高感が是正されればまた株式は選好されていきます。
株価は、「株価=1株あたり純利益×株価収益率」で構成されており、株価収益率がそんなに低下しなくても1株あたり純利益が増大すれば論理株価は上昇します。
注目された7月~9月の決算発表では半分経過している段階ですが1年ぶりに増収増益になっており直前の一番冴えない状況から改善されています。
S&P500の7~9月期の決算発表が半分終わった所で一年ぶりに増収増益の着地。そして相場は夏の高値から10%下落。
— Amin Azmoudeh | アミン・アズムデ (@aminimaz) October 27, 2023
年内利下げの淡い夢を信じM7銘柄を馬鹿の一つ覚えのように買い続けて年初から2割上がった相場は3四半期連続の減益に興味はなかったのだ。
そして増益の今も興味はないのだ。 pic.twitter.com/p6lSf3mLR4
銀日足
例えば、「SILVER(XAGUSD)」は長大なシンメトリカルトライアングルを形成しており、上方ブレイクすれば39ドルに達する計算です。
39ドルに達するのであれば、現在地から69%もの上昇が期待できますのであらゆる投資対象と比較してもSILVER(XAGUSD)の期待リターンは突出しているといえます。
11月の投資戦略
8月・9月・10月と下落し続けた株価指数もテクニカル分析ではそろそろ買いどきです。
NASDAQ100日足
また金利が急低下するのであればGOLD・SILVER(銀)といった貴金属への投資は間違いなくハイパフォーマンスになります。
すでにフォーメーションでは、上昇フラッグを形成し10/27に上方ブレイクを開始して華々しく上昇し始めた貴金属に乗らない手はないでしょう。
このように株価指数を買いだけでなく売りからも入ったり、金・銀・WTI原油などの商品の売買を一つの口座で運用できるのがCFD取引です。
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