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原油価格(WTI)2024年3月第3週見通し:CFD取引ブログ

WTI原油週足20240310

WTI原油週足

こんにちは、cohamizuです。

WTI原油の現在のポジションはスクエア、一度上抜いた週足62EMA(黄太線=日足200SMAに相当)を維持できず週足で再び割り込んでいます。

年末に示現したモーニングスター以降、緩やかな上昇トレンドチャネル(週足ではベアフラッグ)を形成してきましたが、3/1の高値で今回の上昇トレンドが終焉したと仮定すると、第1四半期の一時的な需給逼迫や地政学リスクを背景としたファンド勢の買い主導の戻りは力尽きてかなりの下落が発生するリスクがあります。

米国商品先物取引委員会 原油 投機的ネットポジション
引用:Investing 原油 投機的ネットポジション

現実的に原油の需給バランスにおいては、第二四半期は供給超過に転落することが予めわかっています。

ここから需要が増加して需給バランスが改善されれば話は別ですが、12月あたりから建機の出荷台数が落ち込んでおり景気はますます厳しい状態になっています。

こういった状況の中で、さらに供給逼迫に陥る要因は少なく、原油価格はベアフラッグが示す下値目処53.50ドルあたりまで下落するリスクがあります。



WTI原油日足分析→ベアフラッグサポートラインブレイクで53.50ドルまで下落リスク

WTI原油日足20240310

WTI原油は日足で確認すると、12月13日で底値をつけて以来、緩やかな上昇トレンドチャネル内で推移してきました。

しかしこれは必ずしも上昇トレンドに回帰したという意味ではなく、反落してこの右肩上がりの並行チャネルを下抜いてしまうとベアフラッグが成立し急落するリスクが浮上します。

現状では、おりしも逆の上昇パターン「ブルフラッグ」でGOLDが急上昇中で、逆の下方向へ急落するパターンがWTI原油で発生する可能性があります。

GOLD日足20240310

ベアフラッグは下値支持線を下抜けると、それまでの急落してきた値幅を並行チャネル最頂部から引いてターゲットを算出します。

それによると、フラッグのポールの長さは、2023年9月28日につけた高値94.99から12月13日につけた安値67.74との差から27.25と導き出されます。

この値幅を今回の上昇トレンドチャネル最頂部80.82から引くと、「80.82-27.25=53.57」というターゲットが導き出されます。
  • 並行チャネル最頂部80.82-ポール長27.25=ターゲット53.57
3/8の終値77.82に対して31.1%もの下落に相当しますので、大きな利益を獲得する絶好機といえます。


WTI原油4時間足分析→上昇トレンドライン下方ブレイク

WTI原油4時間足

WTI原油4時間足分析では、2月5日の底値から続いた上昇トレンドラインをついに割り込んでしまっています。

そのためここからは、相場がいったん4時間足62EMA(黄太線)までの戻り目でショートするタクティクス(戦術)がメインシナリオになります。

先週の見通しでは、82~83ドルに到達してから反落するという目論見でしたが、80ドルも維持できない極めて弱い状態だったといえそうです。


WTI原油ファンダメンタルズ分析

ファンダメンタルズ分析では、個人投資家のセンチメントと先行する期待インフレ率を確認したほうが良いと思います。

IGクライアントセンチメントはネットロング

IG証券はグローバルでサービスを展開しているので、世界中の個人投資家のポジションがどうなっているか確認することができます。

IGクライアントセンチメント

先週と比べロングが+33.07%増加、ショートが▼36.19%減少し、74.85%の個人投資家が未決済のロングを保有しています。

IGクライアントセンチメントでロングが増えたということは、原油価格の下落により含み損が拡大している買い方がかなり増えたということです。

それは将来にわたって、損失に耐えきれずに損切り(投げ売り)するポジションが7割を占めるということですので、下落圧力が強まったことの証左でもあります。

これまで緩やかな上昇トレンドを形成する過程でショートが増加してきましたが、今度はロングが増えて下落トレンドが加速する可能性が高くなりました。

WTI原油と相関する期待インフレ率は上昇

期待インフレ率は、債券投資家が需要と供給、そして今後の景気動向を加味して投資した物価連動国債から予測される今後最大10年間における年平均物価上昇率を示しています。

将来の実際の物価や景気に先行した動きをしており、とくに原油は物価に直接的な影響を及ぼしていることから、この期待インフレに相関した値動きになっています。

期待インフレ率20240308

最も市場規模が大きい債券市場で物価に対してどのような見方がされているか、期待インフレ率を確認することで物価に直接的な影響を及ぼす原油は将来どうなる予測されていることが判明してきます。

直近の期待インフレ率と原油の相関性は0.68~0.76で動いており、強い相関性を示しています。

具体的にトレードに活かす方法は伏せますが、月・火は7割近い確率で続落する見込みとなっています。

WTI原油見通し結論

WTI原油2024年3月第3週の見通しは、これまで描画してきた上昇トレンドチャネルより角度の浅い弱い上昇に終わったと再考しています。

80ドルを度々伺ってきたものの、その都度跳ね返され、とうとう2/5以来の上昇トレンドラインまで割り込んでいます。

このまま年末から続いてきた上昇トレンドチャネルを下抜けば、ベアフラッグが完成し53.57にまで到達する大幅な下落が想定されます。



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