こんにちは、cohamizuです。
7/7米雇用統計が発表され、株価指数・商品・為替で大きな価格変動が発生しましたが、その中でも注目すべきなのが原油です。
2022年6月から実に1年もの長きにわたって下落相場が続いていましたが、下落トレンドラインをブレイクし、ここ数ヶ月も上値を抑制されてきた日足62EMAをも上抜いています。
ターゲットはおそらく200SMAが横たわっている77.30付近、これはOPECプラスの減産でも抜けなかった移動平均線であるため一発で抜き去るのは難しいでしょう。
そこで一度、6/5の高値74.9ドルまで調整後、4/12の高値83.49ドルを伺うのが当面の値動きになってくるでしょう。
これは原油価格が、長期下落トレンドを脱し再び上昇トレンドへ踏み出す一歩になるでしょう。
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原油は量的引き締めから1年もの間下落トレンドだった
原油は、実はもっとも金融引き締めの影響を受けており、2022年6月から始まった量的引き締めから下落し続けていました。
原油週足
それまでのコロナショック後の上昇では、一時マイナス価格をつけた場面から129ドルまで一貫した上昇を続けましたが、これも支援材料は量的緩和と比較的わかりやすい銘柄だとも云えます。
肝心の金融政策は未だ引き締め路線ですが、これが引き締めが終了し緩和に舵を切る過程では、原油価格の上昇が期待できます。
これは金融市場で発生する事象を先読みしている金価格を見ると、先行して2022年11月から反騰しており原油価格もこれをなぞる展開になるでしょう。
石油の供給は実は逼迫している
実は、新型コロナショック感染拡大によるリセッションから立ち直る過程の需要回復に対して政権を取った米民主政権が脱炭素・反パイプライン政策を取り続けたため、シェールオイルは生産を抑制されています。
この生産抑制は、新規でリグを開発する融資を禁止することでおこなわれたため、リグ稼働数はここ最近ではむしろ低下の一途を辿っていることがわかります。
これによって以前はOPECとシェアを取り合っていたのに対して、OPECプラスに価格決定権を委ねることになってしまっているためOPECプラスはシェアを気にせず価格を吊り上げることが可能になっています。
OPECの2023年6月13日に発表した月報では、世界の石油需要は日量235万バレル増加(+前年比2.4%増)となる見通しに対し、OPECの供給は日量46万バレル減少しています。
すでに今年後半からは供給が逼迫する見込みであることから原油価格上昇の下地は整っているといえます。
結論
- 2022年6月から続く長期下落トレンドラインをブレイク→いまここ
- 6/5の高値74.90ドルをブレイク
- 直近高値をブレイクした後、一旦ブレイクしたポイントに戻る「リターンムーブ」
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