2023年3月におけるS&P500の推移は、「一転上昇基調に復帰する」と事前に説明していたと思いますが、後半急激に伸び始め結果は+3.5%と3/6の高値もブレイクして引けています。
4月のS&P500に関しては、さらに大幅な上昇が見込まれます。
よって稼ぎどきです。
しかもこれまで、上昇してきた米10年国債利回りが天井を打って低下したことで、これまで上値を抑制されてきたハイテク銘柄も好機が訪れています。
また2023年度は大統領選挙前年にあたります。
過去50年間の大統領選挙前年度のS&P500の平均騰落率では、米国株価指数は1月~4月にかけて非常に強いことで知られています。
しかもグラフで見る傾向からは、3月からの上昇が更に加速したハイパフォーマンスを期待できそうです。
問題は投資すべき銘柄です。
企業活動は、資金を借り入れることで手元資金が貯まるまでの時間を短縮し、より大きな事業を実施することができるのですが、金利が高いと借り入れの負担が増します。
そのため他が真似できない事業で大きなキャッシュフローを稼げ、借り入れ依存度の低い銘柄を投資先として選択すべきだと思います。
そのため再度、レンジをブレイクしたオラクル(ティッカーシンボル ORCL)を投資先の候補としてオススメしたいと思います。
この銘柄への投資はインデックス投資のリターンを軽々と上回ると考えます。
インデックス投資を否定するわけではありませんが、「分析が面倒だから市場にまるごと投資できるインデックスがラク」と考えているなら、今後もそれなりのリターンしか得られないと思います。
また、いつ撤退するのかも視野に入れておいてください。
すでに長短金利差は危険な兆候を示しており、実体経済も日頃注視している建機の受注が4月から急減しています。
経済の現場の異常は、数ヶ月後にやっと経済指標として現れてきます。
そのため気づいたときには、すでに手遅れでしょう。
しかし投資家もFRBのメンバーもデスクに座ってあがってくるデータをもとに対策を考えるため、異変に気づくことはありません。
くれぐれもこの株高で浮かれないことです。
2023年3月までの投資環境について
2023年3月は、中旬までは一進一退の攻防が続きましたが29日~31日の終盤の3日間でS&P500は3連騰3.38%も上昇し3月を一気にプラス圏に押し上げています。
主要ETF 年初来/1年リターン
主要なETFの3月度のリターンは以下のようになっています。
- VOO(S&P500):+3.28%
- QQQ(NASDAQ100):+9.3%
- VT(全世界):+2.51%
- USO(原油):-1.14%
- GLD(金):+7.92%
- SLV(銀):+15.09%
明らかに金利低下で恩恵がある銘柄を中心に上昇しています。
このブログでも取り上げている「エヌビディア(ティッカーシンボル:NVDA)」などは、3月度のパフォーマンスは+19.64%と突出しています。
保有ETF・個別銘柄について
銘柄/年初来リターン
5401:日本製鉄は、17年周期で急速に数倍も上昇する典型的な景気循環株です。
現在はその17年周期にあたっています。
しかも経営者が代わり劇的に経営数値が回復しており業績の裏付けがあり1株あたり純利益(EPS)が劇的に向上しています。
このEPSの大幅な改善に未だ市場は鈍感で、株価収益率(PER)はまだ4.86倍と異例の割安さです。
そしてもう一つ異常な割安で放置されているものが、銀価格です。
2011年の貴金属の暴騰時のGOLDの価格は1トロイオンス=1,920ドルでした。
一方そのときのSILVERの価格は49ドルです。
現在はインフレなのに銀価格は、1トロイオンス=24ドルでしかありません。
また物価を示すビックマック指数を例に取ると、40年間でビックマックの価格は6倍になっていますが、銀価格はたったの2倍です。
かならず銀価格は見直されると考えてきましたが、昨年の11月~12月、そして今年の3月は大きな見直しが入りました。
銀価格に連動するETF「シルバートラスト(ティッカーシンボル:SLV)」は、米10年国債利回りの急低下により+15.09%と急上昇しています。
これを見ればインデックス投資家が主張する市場効率化説は、実はまったく機能しておらず、正当な価格すらつけることができないところがまだあります。
投資とは、そういった異常な安い価格がついている投資対象を誰も気づいていないうちに買えば良くそんなに難しいものではないはずです。
今後のFEDの金融政策と3Dイールドカーブ
長短金利差は株価の暴落を通告
2023年4月の投資戦略
想定通り3月のS&P500は、上昇して終えました。
押し目買いについては、読者の皆さんはすでに2月~3月にかけて行っているはずなので、4月の上昇相場に乗りつつどこで利益確定をするのかだけが問題になります。
すでにエヌビディアが上昇し続け含み益が乗っていたこともあり、落ち着いて淡々と押し目買いを執行できたものと思います。
金利低下の対策でも貴金属に関して、3月の見通しで銀(SILVER)を推奨していたのでこれも問題なく爆発的な利益を得られたはずです。
米国株ではキャッシュフローが潤沢なオラクルを選好
では米国株で新規で買うのはどれが良いでしょうか?
それはキャッシュフローが潤沢で業績も堅調な企業が手堅いと思います。
そのためオラクル(ティッカーシンボル:ORCL)をもう一度推しておきたいと思います。
現状では、これまでのレンジを上抜けて押し目買いのサインが点灯しています。
同様の視点で考えると、過去最高益など好業績・潤沢な内部留保を抱えてキャッシュリッチであるにも関わらず、低PER・PBRも1倍を割っているなど低評価に甘んじて出遅れている日本株はかなりの妙味があります。
「鉄は国家なり」日本製鉄
日本株で買うべきなのは、「5401:日本製鉄」です。
すでに前回の四半期決算でも、この逆風の中、過去最高の売上を叩き出しています。
今回の本決算は5月上旬ですが大いに期待できるでしょう。
しかしこれだけ株価が上昇しているにも関わらず株価収益率(PER)は4.8倍でしかありません。
例えばiPhoneが1/3の価格なら日本人は飛びつきサーバーダウンが発生すると思うが、日本製鉄ではそういった極端な出来高になったとは聞かない。
東京市場は、全然効率的ではないのではないだろうか?
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